Regard

『失われた時の中で』

【配給・宣伝】/坂田雅子(さかた・まさこ)監督/2022年/60分/日本/©️2022 Masako Sakata

写真家だった夫・グレッグの突然の死。その理由がベトナム戦争時の枯葉剤にあると聞かされた妻・坂田雅子は夫の身に起こったことを知りたい一心でカメラを手に取り、ベトナムに向かった。そこで目にしたのは戦後30年を過ぎてなお、枯葉剤の影響で重い障害を持って生まれてきた子どもたちと、彼らを愛しみ育てる家族の姿だった。

それからおよそ20年。ベトナムはめざましい経済発展を遂げたが、枯葉剤被害者とその家族は取り残されている。今なお、枯葉剤の影響で重い障害を持って生まれる子どもたち。そのケアを担い、家計を支えるために進学を断念せざる得ないきょうだい。無医村を周り、支援活動を続ける医師。アメリカ政府と枯葉剤を製造した企業に対する裁判を起こした元ジャーナリスト。

癒えることのない戦争の傷痕に向き合い続ける人々の姿を記録し続けたのは、『花はどこへいった』(2007)『沈黙の春を生きて』(2011)の坂田雅子監督。ベトナムの枯葉剤被害をテーマにした最新作かつ集大成。

◎2022年8月より、ポレポレ東中野ほか全国順次公開